麻雀格闘倶楽部とMJ
オンラインの麻雀ゲームといえば!?麻雀格闘倶楽部。いやいやMJでしょ。多くの方はこのどちらかが、まず頭に浮かぶかと思います。どこのゲーセンに行っても、必ずと言っていいほど設置されていますよね。
「麻雀格闘倶楽部は遊んだことがあるけどMJはない」、という方もいればその逆の方もいることでしょう。あるいは私のように両方遊んだことがある方もいるはずです。
ここでは、そんな麻雀格闘倶楽部とMJをあらゆる面から比較していきたいと思います。
麻雀格闘倶楽部ZEROとMJ5Rエボリューション
麻雀格闘倶楽部ZEROとMJ5R‐EVO。ともにアーケード版の最新作です。あくまで主観ですが、アーケード版のプレー人口は麻雀格闘倶楽部の方が多い気がします。私の知っているゲーセンも麻雀格闘倶楽部の設置台数の方がMJより多いです。とはいっても、平日の夕方やゴールデンタイム、休日でのプレーならCPUが参戦してくることはあまりないので、どちらもオンライン麻雀の醍醐味は十分に味わえます。
麻雀格闘倶楽部選択できるモードは全部で10種類!!
麻雀格闘倶楽部ZEROでは、東風戦、半荘戦、三麻戦と大きく分けて3つの対局モードがあります。
さらに大別していくと東風戦では、全国東風リーグ、段位別東風、店内対戦、麻雀プラネット、CPU対戦の5つに分けることができます。
半荘戦は全国半荘リーグ、段位別半荘、競技ルール卓の3種類。
三麻戦は全国三麻サバイバルリーグ、段位別三麻の2種類があります。
MJ選択できるモードは6種類!!
MJ5Rエボリューションでも同様に東風戦、半荘戦、三麻戦が遊べます。公式モード、雀荘モード、全国イベント、チーム内対戦、店内対戦、シングルモードの6種類です。
公式モードのみで東風、半荘、三麻と全てが遊べます。もうこれだけでお腹いっぱいです。
全国イベントも1つのカテゴリーとして用意されているので、いつプレーしても何かしらのイベントをやっているようです。
モードの種類では麻雀格闘倶楽部の方が多いですが、おまけ要素は圧倒的にMJの方が多いです。麻雀格闘倶楽部でいう全国リーグや段位別がMJでいう公式モード、たまに行われる大会が全国イベントに当たるかと思います。
しかし、MJには雀荘モードがあります。もうこれだけで別ゲームとして売り出せるんじゃないかというくらいのボリュームです。特に私のお気に入りは廃倉庫のガラス牌ルールです。漫画の「アカギ」でもお馴染みのアレです。
麻雀格闘倶楽部 |
MJ |
---|---|
全国東風リーグ 全国半荘リーグ 全国三麻サバイバルリーグ
段位別東風 段位別半荘 段位別三麻 |
公式モード |
GT SG等の大会 |
全国イベント |
競技ルール卓 |
似たモードなし |
店内対戦、麻雀プラネット、CPU戦 |
チーム内対戦、店内対戦、シングルモード |
似たモードなし |
雀荘モード |
麻雀格闘倶楽部ZERO
麻雀格闘倶楽部ZEROでは、基本的に誰かが
あがったり流局しない限り、対局画面は固定され
たままです。牌山は表示されず、画面右の方に
残りの牌の数が表示されます。
麻雀格闘倶楽部といえば雷エフェクト
麻雀格闘倶楽部歴代シリーズを通して変わらない
雷エフェクト。満貫以上のあがり時に(ツモでもロン
でも)雷が落ちます。これがもう快感です。
満貫→跳満→倍満・・・と手役が高くなるにつれ、
雷エフェクトも豪華になっていきます。
MJ5R−EVO
MJ5Rエボリューションでは、やや対局画面が立体的
になります。誰かがあがったり、流局した場合以外にも
ドラ牌示唆演出やカットイン演出をONにしていると、
都度対局画面が切り替わります。また牌山が見えていて
手でツモってくる動作が毎回あります。
MJといえば実況!!
MJシリーズを通して変わらない実況システム。
対局中に実況があり対局を盛り上げてくれます。
他の麻雀ゲームには無いシステムだと思います。
実況や各種演出はOFFにすることも可能です。
シンプルな対局の麻雀格闘倶楽部か、演出の多いMJか、好みが分かれるところです。
麻雀格闘倶楽部では対局中の演出関係の設定がありません。ただ単純に麻雀を楽しみたい人向けです。
対してMJは、面子演出、危険牌演出、ドラ牌示唆演出、カットイン演出、強打演出などなど自分好みに好き勝手いじれます。
ただ設定次第では、MJも大変シンプルな麻雀になりますので、最終的には麻雀格闘倶楽部のような2Dが好きか、MJのような3Dが好きかという選択になるかと思います。
麻雀格闘倶楽部とMJ。どちらもただ対局するだけのオンライン麻雀ならここまで人気はでなかったでしょう。
どちらのゲームもランクシステムというやり込み要素があります。ランクとは、プレーヤーの強さを表す一種の指標のようなものです。(高ランク者が必ずしも強者ではないという意見もありそうですが・・・) ここではそんなランクシステムについて比較していきたいと思います。
麻雀格闘倶楽部のランクシステム
麻雀格闘倶楽部ZEROのランクは大きく分けて4種類あります。ランクを上げていくためには、主に対局で勝利することが条件となります。
始めは級位からのスタートで、10級〜1級まであります。級位から昇格すると今度は段位になります。段位は初段〜八段までとその上にマスターというランクがあります。
マスターから昇格すると最高ランクの黄龍へと昇格することができます。黄龍には黄龍レベルというものが存在し、対局での勝利で黄龍オーブを獲得できるわけですが、この黄龍オーブを集めることによって、黄龍レベルが上がっていきます。
レベルは1からスタートし、現在999まで上げることが可能です。ひと昔前までは黄龍レベルが高いと強者と言われてきましたが、現在では対局以外でも黄龍オーブを多量に増やすことができるので一種のやり込み要素とみるべきでしょう。
また黄龍とは別に真龍というランクも存在します。真龍にレベルという概念は存在しませんが、対局以外では獲得できない真龍オーブというものが存在し、この所持数を強者の新たな指標する傾向になりつつあります。
黄龍と真龍は完全に別ランクというわけではなく、真龍の状態でも黄龍オーブのやり取りはあります。
以上のランクは4人打ちと3人打ちで共通です。
例えば4人打ちのみで黄龍レベル100まで上げたのち初めて3人打ちを打つ場合でも、黄龍レベル100からスタートできます。
MJのランクシステム
MJのランクは見て分かるとおり多岐にわたります。
級位から始まり、段位→者クラス→王クラス→龍クラス→神クラス→雀クラス→最強位と昇格していきます。
級位は10級から1級まであり、段位は初段〜十段まであります。十段の上が強者です。
強者→賢者→王者→覇者→闘王→賢王→帝王→覇王→伏龍→昇龍→飛龍→神龍→風神→雷神→鬼神→魔神→雀狼→雀将→雀帝→雀聖→最強位と昇格していきます。
強者以上のランクでは、対局勝利で得られる幻球を集めていくことになります。幻球の所持数によってランクが変動していきます。幻球は対局以外でも獲得することはできますが、基本的には対局勝利で獲得していきます。ほぼ対局メインでの獲得になるため高ランクのプレーヤーほど強者であるといえます。
このランクシステムですが、4人打ちと3人打ちでは別扱いです。
例えば、4人打ちで風神まであげた後、3人打ちを初めて打つ場合は10級からのスタートになります。
麻雀格闘倶楽部とMJのランクシステム総評
麻雀格闘倶楽部は黄龍になってしまえば、あとは黄龍オーブを集めてレベルをあげていくシステムです。キリのいいレベル100や200になった時には達成感を味わえますが、101から102に上がっても、「だから何?」ってな感じです。
対してMJは、「いったい何種類あるんだ」とツッコミたくなるほどランクの種類が豊富です。大体幻球を十数個集める毎にランクアップしていきますし、強者から賢者にランクアップしただけでもちょっとした達成感を味わえます。
麻雀ゲームという性質上、皆でワイワイやる類のものではなく、1人で黙々とプレーすることが多いので、モチベーションの維持という意味ではMJに軍配があがると私は思いました。
基本的には麻雀格闘倶楽部ZEROもMJ5R−エボリューションも硬貨を筐体に投入しクレジットに変換してからのプレーとなります。普通は100円で1クレジットですが、ある程度店舗側が自由に設定できるみたいで、100円2クレジットや200円3クレジットなんてお店もあります。
このクレジットですが、東風、半荘、三麻と打つモードによって消費数が変わります。では各モードごとに消費するクレジットをみていきましょう。
麻雀格闘倶楽部の場合
麻雀格闘倶楽部のプレー料金は、全モード共通してライフ制と買取りの2種類があります。ライフ制は放銃や相手のツモあがり時に支払った点棒と同じ分だけライフが減少し、ライフが0になるとクレジットを追加しなければなりません。対して買取りは、ライフの概念がなく、いくら放銃しようがツモられようが、トビにならない限り最後まで遊ぶことができます。
初戦のプレー料金
ライフ制 |
買取り |
|
---|---|---|
東風戦 |
0クレジット | 1クレジット |
半荘戦 |
1クレジット | 2クレジット |
三麻 |
0クレジット | 1クレジット |
東風戦と三麻のライフ制が0クレジットとなっておりますが、入場料で1クレジット支払うので実質1クレジット支払って遊ぶことになります。
コンテニュー料金
麻雀格闘倶楽部の場合は着順に関係なく、所持している点棒によってNEXTゲームにかかるクレジットが変わってきます。この点棒状況によってかかるクレジットも店側である程度設定できるみたいです。45000点以上でNEXTゲーム無料の店もあれば40000点以上でNEXTゲーム無料といった店もあります。
コンテニューの特徴としまして、ライフ制の場合、クレジットの消費なしでNEXTゲームに突入した場合はライフはそのままですが、クレジットを消費してNEXTゲームに突入した場合はライフが全快になってNEXTゲームに突入します。
また買取の場合は最大で初戦のプレー料金+1クレジットを消費しなければNEXTゲームに突入できない場合があります。
<例>
半荘買取りで、トビ終了でNEXTゲームに突入する場合は3クレジットかかります。
MJの場合
MJのプレー料金は、ほとんどのモードに共通してタイムオーバー有りかタイムオーバー無しの2種類があります。MJにはタイムゲージというものが存在し、このゲージがなくなるとツモ切り状態になります。もちろんあがることも鳴くこともできません。普通に打っていればタイムオーバーになることは無いと思うでしょうが、タイムオーバー有りでは、点数の増減によってもタイムが増減するので注意が必要です。
初戦のプレー料金
タイムオーバー有り | タイムオーバー無し | |
---|---|---|
東風戦 | 1クレジット | 2クレジット |
半荘戦 | 2クレジット | 3クレジット |
三麻 | 1クレジット | 2クレジット |
タイムゲージ無しでは局が終了するごとにタイムが全快まで回復するので、全モードタイムオーバー有りより1クレジット高くなっているようです。
コンテニュー料金
MJの場合は点棒状況に関係なく、着順のみでNEXTゲームにかかるクレジットが決まります。
0クレジット
1着 |
2着 |
3着か4着 |
|
---|---|---|---|
東風戦 |
0クレジット |
1クレジット |
1クレジット |
東風戦 |
0クレジット |
1クレジット |
2クレジット |
半荘戦 |
0クレジット |
1クレジット |
2クレジット |
半荘戦 |
0クレジット |
1クレジット |
3クレジット |
三麻 |
0クレジット
|
1クレジット |
1クレジット |
三麻 |
0クレジット |
2クレジット |
2クレジット |
特徴としましては、タイムオーバー有りを選択していても、NEXTゲームに突入するためにクレジットを消費したならタイムが全回復します。また仮に1着でも持ちタイムなしの場合は1クレジットの追加が必要です。おそらくどの店でも共通のコンテニュー料金設定だと思います。
プレー料金総評
麻雀の腕に自信ありの方は、MJの方が安上りかと思います。トップさえとればどのモードも原則無料でNEXTゲームに突入できます。タイムオーバー有りのタイム切れでのトップには注意ですが・・・
まあ麻雀格闘倶楽部もトップなら8割方無料でNEXTゲームに突入するかと思いますが、NEXTゲームに必要な料金と持ち点の関係は店によってピンキリですので、場合によってはトップでもNEXTゲームにクレジットが必要なこともあります。
麻雀格闘倶楽部には、自身のプレーヤーパネルを装飾したり好みの卓背景に変更したりできるビジュアルアレンジと呼ばれる機能があります。
またMJには自身の分身となるアバターを自由にカスタマイズする機能があります。
どちらも他人とは違った個性を出したい方にはうってつけの機能です。いつもと違った卓背景や牌で打つといい気分転換にもなります。
麻雀格闘倶楽部ZEROビジュアルアレンジ
ビジュアルアレンジでは、プレーヤーパネルや卓背景、牌を変更することができます。
プレーヤーパネルはセンターパーツ、コーナーパーツ、サイドパーツの3種類から成り立っており、手持ちのパーツを自由に組み合わせることができます。パーツを入手するには主に、電子マネーでの購入になりますが中には特定条件を満たすことによって入手できる無料のものもあります。このプレーヤーパネルは対戦相手にも表示されますので、いろいろカスタマイズするのも一興かと思います。
卓背景は対戦相手には表示されず、自分だけで楽しむものですが普段打っている卓背景を変更すると印象がガラッと変わります。まるで違う麻雀ゲームを打っているみたいと言ったら大袈裟ですが、新鮮な気分で打てるのは間違いないです。この卓背景も基本は購入するものですが、イベントなんかで簡単に入手できるものも結構あります。
牌の変更も対戦相手には表示されず自分だけで楽しむものですが、私はあまり好きではありません。この辺は個人の好みの問題でしょうが普段打っている牌から変更すると気分転換どころか、逆に見づらくて気分が悪くなるというのが私の印象です。
ちなみにこのビジュアルアレンジですが、手持ちのe-Amusement passの16桁の英数字をKonamiのe-Amusementサイトに登録すると利用できます。
MJのアバター
自身の分身となるアバターは対戦相手にも表示されるものです。アバターをカスタマイズ(装飾)するにはアイテムが必要です。このアイテムは大きく分けてフェイスアイテム、ボディアイテム、ハンドアイテム、その他の4種類に分類されます。さらに分類していくと頭、帽子、目元、メガネ、耳、顔、首まわり、アウター、インナー、小物、手首、指、爪、背景、プレーヤー枠などかなりのジャンルに分類されます。総アイテム数は優に1000は超えますし、その組み合わせは無限大と言っても過言ではないでしょう。
これらのアイテムの入手方法ですが、購入する以外にも、対局で出現する宝箱から入手したり、各種イベントで割と頻繁に入手が可能です。後述するMJ NETにログインすれば、オークションでゴールドを消費して好きなアイテムを落札することもできます。
ビジュアルアレンジとアバター総評
麻雀格闘倶楽部のビジュアルアレンジシステムは、MJのアバターシステムに比べ登場してまだ日が浅いため、まだコンテンツが不十分に感じます。最近ではファイト挨拶アレンジや宣言アレンジなどが登場しましたが、そもそもカスタマイズしているプレーヤーをあまり見かけません。私自身もほぼ初期状態と変わらない状態です。
対してMJのアバターシステムですが、初期作品から導入しているだけあって、最近始めたプレーヤーを除いたほぼ全てのプレーヤーがカスタマイズしている印象です。
アイテムの種類も半端なく、人と被ることはありませんし、対局で勝利してランクを上げるよりアイテム集め重視のプレーヤーもいます。
こういった点からビジュアルアレンジよりもアバターシステムの方がクオリティーが遥かに上かと思います。
麻雀格闘倶楽部ZEROにしかない要素
- パセリ競馬をはじめとしたオーブ獲得コンテンツ
麻雀格闘倶楽部では、極論黄龍オーブを集めてレベルを上げていくゲームですが、対局での獲得以外にも簡単に黄龍オーブを獲得することができます。
その最もたる例がパセリ競馬で、通常のプレー料金に若干の上乗せ料金を支払うことでパセリ競馬を楽しむことができます。
その結果対局で負け続けても黄龍オーブはプラスという現象が生まれます。
MJには、こういった通常のプレー料金に上乗せして楽しむコンテンツはありません。幻球を増やすには基本は対局での勝利です。
言い換えると、勝とうが負けようが打てば打つほど高段位(高レベル)になっていくのが麻雀格闘倶楽部にしかない要素と言えるでしょう。
- クラウド
自宅にPCがあれば、自宅で手軽にゲームセンターと同じクオリティーで打てるのが麻雀格闘倶楽部です。これはかなり重宝します。自宅から数分程度の距離にゲーセンがある方なら特に必要はないかもしれませんが、私のように一番近いゲーセンでも20分はかかる者にとっては一度体験してしまうと、かったるくてゲーセンなんぞには行ってられません。
残念ながらMJ5R−EVOは自宅のPCで打つことができません。今のところ打ちたければ置いている店舗へ足を運ぶしかなさそうです。
- プロ雀士
麻雀格闘倶楽部は日本プロ麻雀連盟公認の麻雀ゲームという位置付けになっています。稀に対局でプロ雀士と対戦することがあるかと思いますが、対戦相手は日本プロ麻雀連盟に所属するプロ雀士のみとなります。
MJ5R−EVOにしかない要素
- 牌譜再生
対局終了後に自分や対戦相手の手牌やツモ牌がわかる機能です。プロ雀士同士の対局では対局終了後に感想戦をやるらしいですが、この牌譜再生機能があれば1人感想戦がいつでも行え雀力強化に最適です。特に強者(段位のことではありません)と対戦したときには大変勉強になります。
残念ながら現在麻雀格闘倶楽部に牌譜再生機能はありません。とは言っても過去に期間限定、人数限定で似たような牌譜再生機能が試験的に実装されたことがありますので、そのうち実装される可能性は高いと思います。
2016年5月にプレミアム動画サービスという名称で牌譜再生機能が追加されました。
- プロ雀士
MJは日本プロ麻雀協会公認の麻雀ゲームという位置付けになっています。稀にプロ雀士と対局することがあるかと思いますが、対戦相手は日本プロ麻雀協会に所属するプロ雀士のみになります。